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AndyVentura • 2025/5/11 15:20:46
マネーフローインデックス(Money Flow Index、略してMFI)は、価格変動と出来高の両方を考慮したオシレーター系のテクニカル指標です。一般的に「資金の流れ」を表す指標として知られており、買われ過ぎや売られ過ぎの局面を判断するために利用されます。
MFIは0から100の範囲で推移し、70以上になると買われ過ぎ、30以下になると売られ過ぎと判断されることが多いです。RSI(相対力指数)と似ていますが、RSIが価格のみを基に計算されるのに対し、MFIは出来高も加味するため、より資金の動きを反映しやすい特徴があります。
マネーフローインデックスは以下のステップで計算されます。
**典型価格(Typical Price)**を求める。
**資金フロー(Money Flow)**を計算する。
資金フローのうち、前日の典型価格より上昇した日の資金フローを「正の資金フロー」とし、下降した日は「負の資金フロー」として分類する。
一定期間(一般的には14日間)の正の資金フローと負の資金フローの合計を求める。
**資金比率(Money Flow Ratio)**を計算する。
最後にMFIを算出する。
MFIが70を超えると「買われ過ぎ」、30を下回ると「売られ過ぎ」と判断されます。これらの水準で反転のサインを探すことで、エントリーやエグジットのタイミングを計ることが可能です。
価格の動きとMFIの動きが逆行する場合、トレンドの転換が近い可能性を示唆します。例えば、価格が高値を更新しているのにMFIが高値を更新していなければ、買い圧力の弱まりを意味し、価格下落の前兆となることがあります。
MFI単独で判断するよりも、移動平均線やMACD、RSIなど他の指標と組み合わせて使うことで、より信頼性の高いトレード判断ができます。
MFIは出来高の正確なデータが必要なため、出来高が少ない銘柄や市場では信頼性が低下します。また、トレンドが強い相場では買われ過ぎ・売られ過ぎのサインが長時間続くことがあるため、単純に逆張りするのはリスクがあります。
マネーフローインデックスは資金の流れを捉える優れた指標であり、トレードの精度向上に役立ちます。基本的な計算方法と使い方を理解し、実際の取引に活かしてみましょう。